学生の就活セミナーのなかに偶に「メイクア
ップ」セミナーを見かけて苦笑する。
確かに就活の面接の場面では「第1印象」は
重要であり、どんなセミナーでも、その重要
性に触れないものはない。
したがって、第1印象を左右する「みかけ、
あるいは見た目」に気を配ることは極めて重
要になる。
しかし、その見た目はマナーやきちんとした
着こなしや髪の色や清潔感等々の見た目の総
体に対する評価を指すのではなかろうか。
顔についても表情を含めた評価になると思わ
れ、美醜が決めてになるとは思われない。
これを男性に置き換えると髪の形や着ている
スーツのかっこ良さなどの評価を極めて高く
見るという風なことと似ていはしないだろう
か。
またイケメンは合格確率の決め手になるのか。
こんなことは、気に掛ける必要はあろうが「
決め手」ではない。第1印象は極めて重要だ
が、決め手は他にもあり、あくまでも面接の
評価は総合的なものだ。
最近では、より高いレベルで質疑応答の中身
が問われる。コンピテンシー面接が主流にな
りつつあるのも、その証左であろう。
このことをわきに置いて「見た目」の良さの
み(しかも顔)を優先する「メイクアップ講
座」のごときものの存在に疑問を感ずるのは
私だけであろうか。