あふれる情報提供の量は、いつ減ずるのか | キャリア・カウンセラー札幌のブログ

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キャリア・カウンセラー札幌の活動内容やキャリア・カウンセラーとしての雑感を記載しています。

ただ単に本人からのヒアリングによる希望職

種を早計に判断し市場にあるありふれた情報

の提供が仕事のすべて、と錯覚しているカウ

ンセラーも多い。

こうした「お手軽マッチンガー」に可能なこ

とは相談者の希望を一応聞いて、自分の感覚

で希望達成度を測り、応募すべき職種を決め

、既存の案件から適当に相談者に紹介する。

従って、紹介する行為は内定まで続く。

場合によっては、ごく単純な成果主義が支配

する組織に於いて、その紹介件数の多さが評

価の対象になる。

こうした循環は果たして「善循環」なのか。

僕は、そう思わない。

何故ならば、このような単純作業に欠けてい

るのは「傾聴」というカウンセリングの基本

的かつ最重要な行為だからだ。

カウンセリングの初期に充分な「傾聴」を欠

く相談によっては良い結果が得られないのは

自明の理だ。

テキト―な求人情報の相談者への紹介が非効

率で空振りが多いことが、多い紹介数に直結

する。

問題はカウンセリングの質であり、そのプロ

セスへの注視と管理なしには、正確な評価な

どできようもない。

まっとうな評価制度と評価体制はいつになれ

ば、ごく単純な成果主義が支配する組織に根

付くのであろうか。