公務員志望の学生にその志望動機を尋ねて思
うことは、その回答が極めて抽象的でステレ
オタイプであるということ。
固有の場所を目指さずに、どこでも入れれば
何でもよいからという雑駁な感じのものが極
めて多い。
これは、そもそも公務員を目指す理由が概念
的で具体的になっていないのが理由だ。
「世の中の困っている人を助けたい」や「社
会貢献がしたい」などは公務員以外にも可能
な場合も多く、どんな方法でという具体化が
出来なければ、単なるお題目と見なされても
仕方ない。
そうならないためには、自分が公務員として
、その組織のどこで、どんな自分のスキルや
知識を活かし、どのように貢献できるかを具
体的に語ることができるところまで考え抜い
ておくべきではないだろうか。
その部分で底の浅い答えしかないようでは、
合格はおぼつかない、と考えたほうが良い。
それでなくとも、公務員の持つ安定感や高
待遇に魅かれて受験する学生は増え続けて
きたのだから、厳しい競争を抜け出すには
人との差別化は欠かせない筈だ。