ライフキャリアの目標の明確化を援助するこ
とを目指した個別およびグループカウンセリ
ングを行うことは行うべき重要なこと。
基本的にはキャリアカウンセリングは眼前の
事態の改善だけではなく、一生涯に渡る、仕
事の獲得、構築を目的に行われる。
「目標の明確化」は相談者自身が行うもので
あるから、その明確化をカウンセリングを通
じて援助するのがキャリア・カウンセラーと
なる。
もっと具体的に言うと目標をはっきりと相談
者の口から出るところまで聞き出し、それを
カウンセラーが言葉として確認することで明
確化される、ということであろう。
これはカウンセラーが間違って捉えた目標を
具体的に相談者に伝えることとは明らかに異
なる。
この差をわきまえずに行われたカウンセリン
グは客観的に見るとすぐに分かる。
ここにスーパバイズの必要性、重要性がある
訳だ。
また、意思決定のためのスキルや能力、態度
を発達させられるような機会を提供すること
や個人のキャリア計画を発達させられるよう
に援助することも重要だ。
若年者支援の中心的課題の一つは「意思決定
」を促すこと。
なかなか決定出来ない人に対して背中を押し
てやるような支援が必要になる。
そしてすべての年代で最も重要なことはキャ
リア計画の推進に結び付くような援助と言え
る。