日頃、こういうものなりたいと思いながら生
きてきた。
人間はいつも人生で勝利しているとは限らな
い。
勝利している時間は生涯の一部分でしかない
場合も多い。
そして、褒められることのない無償の努力の
積み重ねそのものが人生かもしれない。
では、人は何のために、こうした努力を積み
重ねるのだろうか。
たとえばスポーツ選手は勝利の快感を得るた
めに毎日を激しいトレーニングを続けている
のであろう。
しかし、長い競技人生では勝つことも負ける
ことも経験するし、人によっては勝つことよ
りも負けることのほうが多い場合もあろう。
昔、ボクシングのモハメッド・アリは何度か
チャンピオンベルトを失ったが、都度、その
時の強敵を倒して王座に返り咲いた。
こういう典型的な例でなくても、社会には何
かの目標に向かって挑戦し続ける「敗れざる
者たち」は多いと、思いたい。
一応、仕事をリタイアした身ではあるが、い
つでもこうした「敗れざる者たち」の仲間で
ありたいと考えている。