過剰な通貨供給は表面上の好況と引き換えに
、その収縮後の長期の停滞をもたらすことは
記憶に新しいところ。
グローバリズムが株主資本主義に主導されて
いるとすれば日本は少し距離をおいて「もの
づくり」精神主導の旧日本経済の良さを取り
戻してみてはどうなのだろうか。
また、一見、好調な経済雇用状況の中で、2
8年度の非正規雇用比率は37.5%と前年
度と同率で改善されていない。
正規雇用と非正規が大きく違う点は、社会保
険や年金。
健康保険の適用率は正規99%、非正規55
%、厚生年金の適用率は正規99%、非正規
52%。
勤務時間による格差を割り引いても大きい。
表層の経済の好調の裏で、格差の拡大や安定
感の欠乏が進んでいることは間違いない。
こういうことを知りながら漫然と世の中を泳
いだり漂ったりしているのは不本意である。
社会は自由で、平等で、愛に満ちていなけれ
ばならない。
表面的な作られた数字をまともに受けとって
前述の理想から遠ざかることは避けたほうが
良い。
地道な努力と真実の追求は社会を進める基本
であろう。