地方の疲弊は、いまよりも将来においてボデ
ィブローのようにキイテくる。
首都圏中心の富の蓄積には限界があり、広い
地域での豊かさが本当の意味での国の豊かさ
を作る、と思う。
例えば、オリンピック熱の後の後遺症はよく
見られてきたことだ。
都市を中心とした街づくりには限界もあり、
文化は広く地方まで普及したほうが国家レベ
ルの文化度を引き上げる。
華やかな地方文化のある国ほど豊かで民度の
高い国といえる。
今、地方興隆の機運はあり、そのために活動
する若者も増加しているようだ。
この機運は大事にして、大きく育てるべきだ。
特に、ここ北海道では未だに「事務職」志向
の若年者が多く、その雇用のミスマッチは解
消されていない。
よく見れば、農・漁業の一次産業の宝庫で、
そのことを志向する人達が不足しているのだ。
先日、農業や観光業の将来性の高さを説く記
事を見た。
観光業の将来を語るならば、鉄路の価値や必
要性にもっと注目したほうが良い。
そういう意味で北海道の鉄路の維持は極めて
重要ではないかと考える。
また、道路の使用頻度と毎日のように使用さ
れる鉄路は比較にならないであろう。
現存の財産をむざむざ捨て去ってはならない
のではなかろうか。