ビギナーズラックの「お手軽マッチング」 | キャリア・カウンセラー札幌のブログ

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昔、この仕事に就いたばかりの時に、担当し

て1週間以内に就職が決まった人がいた。

まさに自分のビギナーズラックであった。

「お手軽マッチング」の見本のようなもので

、東京の会社の地方拠点での仕事で東京の営

業担当に会社訪問してもらってすぐの決定だ

った。

ビギナーズラックには後日談がある。

この人は一週間もたなかった。

詳しいことは忘れたが、勤務条件の食い違い

に失望して、すぐに会社に行かなくなった。

そして、それから数カ月だらだらと就活を真

面目にすることなく過ごした。

偶に連絡すると、その時だけは真面目に事務

所にやってきた。

人は悪くないのだが、真剣さが無かった。

上場企業の社員経験のある求職者には、この

ような人達が多い。

何故かというと、かなりの好待遇で長年勤務

した上の退職者が多く、求人情報にある賃金

が雇用保険をも下回り、かつ勤務条件(休日

、勤務時間、地位など)が過去の勤務先に比

して下回ることに加え雇用保険受給期間が長

いことが多いからだ。

従って、世のアウトソーシングの会社のキャ

リアカウンセラーは、この傾向のある求職者

と対峙して成果を出さなければならない。

かなりの真剣度と粘り強さが要求される。

一方、これがほとんどない「お手軽マッチン

グ」が押しなべて日常の職場に真剣度と粘り

強さが無いのは自明の理かもしれない。