カウンセリングの技法に「繰り返し、言い換
え」がある。
相談者の話の内容のキーポイントを押さえて、
正確にかつ簡潔に伝え返すことをいう。
応答することによって、カウンセラーが注目
して聞き、その内容を理解していることを伝
えられる。
この応答により、相談者の考えを整理し、具
現化するのを助け、相談者とカウンセラーの
関係が発展するのを助けることが出来る。
クライエントの発言した“事柄”を繰り返す
ことにより、クライエントはきちんと聴いて
もらえていることがわかる。
単なるおうむ返しだけを行うと、面接は進展
するどころか堂々めぐりとなって、クライエ
ントは不愉快になり面接が続かなくなる。
したがって、クライエントの言葉だけでなく、
クライエントが本当に言いたいことは何かと
いう点について注意を集中すべきである。