内的キャリアと外的キャリアが一致するにこし
たことはないが、双方方向性が異なる場合が多
い。
こうした場合には、この分離を認めながら器用
に双方をこなすというパラレルキャリアの道を
選択すべきだ。
このこと以上に内的キャリアの充足が必要であ
るならば外的キャリアを捨てて修行にも等しい
厳しい道を自分に課しながら内的キャリアに従
うしかないであろう。
また、求めているものに対して、自分の方向性
を決めきれないのはある意味当然のことといえ
る。
こうした迷いの中に人はいつも居る。
中高年になったとしても、この状況はいつも起
こり得る。
組織人の経験がある人は、何度か忍従の日々を
送ったことがある筈だ。
例えば、自分が研究の仕事を希求していても会
社は管理を主体にした仕事を求める場合もある。
内心の葛藤を抑えて仕事をする一定の期間があ
る。
忍従しきれば、それはそれで答えだが、事は簡
単ではない。
人生はこうしたことの連続だ。