過去のブログより。
学校から職場へ円滑に移行するため、在学中か
ら職業意識を涵養したり、仕事や企業、特に採
用意欲の高い中小企業への関心を高めることが
必要だと言われている。
日本の早期段階におけるキャリアキャリア教育
は上記のような職業にどうつけるかが主要なテ
ーマでなされている。
従って、職場見学や職場体験のインターンシッ
プが主な実施内容になる。
それでも、これさえ希薄だった10数年前から
見ればマシになった訳だ。
最近では、これ以外にその道のプロによる職業
講話も増えつつあるという。
これも良いことではあろう。
しかし、先進地域のアメリカと比較すれば専門
的な指導員の役割の要員の配置や、その専門家
によるキャリア教育の実施内容やレベルとは雲
泥の差があるようだ。
こうした差を埋めるための具体的な方針が早期
に確立することを望むとともに先進国のシステ
ムの研究とキャリア診断アセスメント日本版の
導入や専門カウンセラーの配備のための予算の
確立を強く望む。
早期のキャリア教育により自分の人生の羅針盤
を得ることは、その後の人生設計に大いに役立
つとともに目的意識が希薄なままに大学に入学
しただ漫然と卒業しがちな日本の学生のレベル
アップに少なからずつながるものと考える。
キャリア教育の早期実施は極めて重要な課題だ。
少しずつ進めてはいるのであろうが、大幅な進
展は今のところ報告されていない。
現在、国際的にも大学のランクダウンが喧伝さ
れている中にありながら、過去のような学びの
ない学生生活が日本の大学にまだ存在するとす
れば、キャリア教育の普及による目的意識の醸
成は急務なのではなかろうか。