若者は日本の将来の社会、経済の担い手であ
り、社会保障の基盤や産業の発展のため、若
年在職者等の人材育成が必要である。
特に、非正規雇用の若者はキャリア形成の機
会が不十分であるため、その職業能力の開発
への支援が必要。
未内定の学生・生徒を「ひとりにしない」ジ
ョブサポーターやキャリアカウンセラー等の
連携による個別支援の徹底の必要性が叫ばれ
ている。
未内定学生の対策としてジョブサポーターの
大学への恒常的な出張相談や、大学等の協力
を得て、年度末時点の未内定者の全員登録・
集中支援を徹底、学生の視野の拡大等による
中小企業とのミスマッチ解消に取り組むこと
が行われている。
更に、ニート等の若者の職業的自立を支援す
るため、地域若者サポートステーションで、
キャリア・カウンセリング等による相談支援
が行われている。
このように、若年者への就業支援は複層的に
行われてきた。
その結果、若年者の失業率は改善された。
今後は、リストラでの中高年の失業対策と「
老後難民」の救済が支援の中心になる必要が
ある。
しかし、一旦縮小した公的支援の体制は拡大
するのに時間がかかるのと現状の要員が中高
年対象に転換できるかという問題をはらむ。
また、長年の経験でしみついた「お手軽マッ
チンガー」としての癖はなかなか抜けず、体
制の整備はかなり遅れるであろう。