昔、東北地方で生活をした時期があった。あ
る夏、冷夏で(天候不順で)米を中心とした
農作物の出来高が水準を大幅に下回った。
その夏の東北の経済は例年に比して大幅に悪
化した。
今回の北海道の地震の影響により地域経済は
大きな打撃を受けた。
多分、今年の年末商戦は不調に終わり、今年
度の地域経済は不調で終わる。
従って、来年度への対策をしっかり今から進
めていくことが肝心だ。
ここまでは短期的な経済問題である。
一方、TPP、FTAによる北海道の農業へ
の長期的な影響は今後大きくなる一方であろ
う。
今は、この影響緩和に向けた酪農家の大規模
化が急速に進められているようだ。
この大規模化の是非は、いずれ近い将来に答
えが出ていくであろう。
この大規模化だけが解決策ではないのは言う
までもないことだ。
今後、北海道に起こる酪農の大打撃に、今か
ら備えなければならない。
品種改良や酪農技術の向上や作業効率化に向
けた機会の開発や改良も進めなければならな
い。
例えば酪農ではチーズの開発に注力するのは
今だと思われる。
また、生乳加工品の開発も有効ではなかろう
か。