権威に寄りかかったものは自らの力を鍛える
ことを怠りがちになる。
自己研鑽を怠り、愚にもつかない会議や宴会
を繰り広げがちだ。
そして、その空気に染まり、むしろ退化して
ゆく。
仕方のないことだ。
元々、権威や権力が欲しいだけの他人には厳
しく自分に甘い怠惰なものであるから。
中高年になって権威や権力をもつものと、そ
うしたものから無縁なものに分かれる。
僕は、その後者でいつまでもあり続けたい。
一方、「ノマド」の提唱者の本田直之さんは
最近、それがカフェでパソコンなどで仕事を
する人達を示す言葉になっていることに幻滅
して「モバイルボヘミアン」を提唱し始めた
という。
確かに一種の風俗に化したかの「ノマド」に
は僕も反対だ。
しかし、移動可能なオフィスを持つ「ノマド
」は貧乏事業家の味方。
権威や権力を背景にした重厚長大なものに反
するのが「ノマド」。
自由闊達な動きで大きなテーマに挑戦し続け
ることが出ればよいのだ。
そういう意味での「ノマド」には執着し続け
たい。