実情として世の中に多数存在する自称「カウン
セラー」の質が均等かというと、そうも言えな
い気がします。
例えば、昔の職場では、面接通過の決め手は「
明るく、元気なこと」と言い、その他は二の次
が常套句の相談員が居ました。
自分の知識の不足がなせる業と言えます。
また、十分な訓練もなしに窓口の相談員になっ
ている人間もかなり見受けられることは、その
仕事が本格的な訓練の必要性のないことも表し
ているのではないでしょうか。
丁寧な対応とは異なる、相談者の人生に関わる
キャリア形成の相談にあたるためには、ただ単
に相手の希望をしっかり聞くということのみで
は解決不能なことも多いと考えます。
例えば、相手の適性についても従来の職業選択
だけでは推し量れないと思います。
その判断には可能であれば複数のアセスメント
による職業適性や指向性、興味などの把握が前
提となるでしょう。
これらの基礎知識もなく、簡単なヒアリングか
過去の職業選択の傾向から、その延長線上で適
職を決めつけたうえで相談者に職業選択を押し
付けているような、そんなことが繰り返されて
はいないでしょうか。
相談者にしっかり寄り添った相談が出来ている
のでしょうか。
窓口に立ち日々相談にあたる時に自己流の押し
付けでは相手の利益を損なっていることに自分
も周りも注意し続ける必要があるのです。