リンダ・グラットンの「ライフ・シフト」には
人生百年時代の生き方に必要なことが語られて
います。
この「ライフ・シフト」に関して少し書いてみ
ます。
人類の長寿化が進むにつれ、「教育」→「仕事」
→「引退」という旧来の3ステージが崩れてい
きます。
それに伴い、新しいステージが登場すると書い
てあります。
それは、「エクスプローラー」「インディペンデ
ント・プロデューサー」「ポートフォリオ・ワ
ーカー」という3つのステージです。
それぞれの詳しい説明はここでは省きます。
そこで「インディペンデント・プロデューサー
」についてだけ、少し話を進めてみたいと思い
ます。
これは、自由と柔軟性を重んじて小さなビジネ
スを起こすステージとも言え、従来の起業とも
少し違ったものが想定されているようです。
例えばカリフォルニアのシリコンバレーの如き
「スマートシティ」でIT系の能力や知識活用
の仕事をすることで、それはオープンな知識を
共有することで可能になる自由な組織形態のプ
ロジェクト的な仕事(が故に、期間はフレキシ
ブル)に携わるといった働き方のビジネスを起
こすことのようです。
これは「ノマド」や「モバイル・ボヘミアン」
やパラレル・キャリアなどにも一脈通ずる考え
方だと思います。
それと最近仕入れた知恵の「お手軽起業」から
すると重厚長大なことは最初から考えずに小資
本、省エネ、小規模で開業することにも通ずる
のではないか、とも思えます。
飲食業で言えば、大きな店を持つことは、それ
だけ場所代、人件費を大きくするため、最初は
「つぼ八」のように最小の店舗からスタートす
る(「お手軽起業」は自宅の改造を勧めている)
のは、立派な知恵だと考えます。
多分、インディペンデント・プロデューサーは
、こうしたことよりも、かなり高い次元での起
業を意味していると思います。
ただ、より身近で卑近なところで考えれば「ノ
マド」や「お手軽起業」や「パラレル・キャリ
ア」も大いに参考にすべきではないでしょうか。