現在、俗にいう「ノマド」は自由に職場を選択可能な
安直な仕事場選びの自由というような感じで捉えられ
ていることが多い。
なので「ノマド」から「モバイルボヘミアン」に変更
したいというのが提唱者の主張。
ただ、時間をかけるつもりがあれば場所の問題は解決
可能なので、そのことを「ノマド」の真骨頂と考えて
きた私には俄に宗旨替えをすることは難しい。
自由な場所移動やオフィス代わりの場所の確保や使用
については前に多々触れてきたので、ここでは避ける
が今回は時間の自由と仕事場選びの関連について考え
たい。
過去にサラリーマンとしての勤務とNPO法人の理事
長を兼務していた期間がかなりあった。
その間は組織運営のために色々な就業形態で勤務場所
の異なる仲間が会議や打ち合わせや作業のために集合
しやすい都心にあるオフィスが便利であった。
そして様々な作業を分担するためにも、自分が作業す
る場所としてのオフィスの存在は不可欠だったように
思う。
その時から時間経過した今、主要なメンバーとのネッ
ト活用でのコミュニケーションの確立と組織運営の基
礎固めによる作業の簡略化によりオフィスの存在価値
は低下した。
また、私や他のメンバーの離職により組織運営に割く
時間は著しく増えた。
このことでパラレルキャリアから準パラレルキャリア
に転換したメンバーの増加が組織運営時間の増加に繋
がり運営自体は活動量が圧倒的に増え、活動の内容も
質も向上し続ける好循環になっている。
6年間で3ケ所というオフィス移動のデメリットは無
いに等しい。
つまり頭と時間は使いようなのだ。
場所に固執して行動や活動の質の向上に注力しない重
厚長大的な考え方はもう捨てたほうが良いのだ。
特に定年などで「リタイアの後」の時間を迎えた中
高年の方々には、こうした身軽な「ノマド」な活動
をお勧めする。
つまり頭と時間は使いようなのだ。