長年、キャリア・カウンセラーをやっているといい
話にたまに出会うことがある。
若年者の話しが連続したので、たまには中高年のこ
とに触れてみたい。
中高年の支援では自分の過去の経験との決別が課題
となることが多いように思う。
従って過去に自分が就いていた職務や地位を忘れて
新しいことに向かう挑戦心が必要になることがある
わけだ。
あるホテルの管理職を経験した50代の男性の話。
その人は最初から、自分の方向性を確立していた。
自分がいずれリストラにあうことも予感していた
ため過去に自分でファイナンシャルプランナーの
資格を得ていた。
就職活動に入り、そのブラッシュアップに専門学
校に通い上級資格を得た。
自身の希望は個人事業主となり企業や個人の資金
運用や資産運用のコンサルタントであった。
しかし、その道の求人も乏しく、自身の実務経験も
不足していると知るや、大転換して保険の営業職に
就いた。
数年後、独立して共同事務所を開設し、保険とコ
ンサルの事務所を開設した。
このようにカウンセラーから見て、成功間違いなし
と思える方々は稀にいる。
その成功の前提は「初心に戻って新たな職場や仕事
に向かう覚悟がしっかりできている」ことだと思え
てならない。