ドラッカーはその著書『マネジメント』の中で次の言葉
を言っている。
ソクラテスは「大工と話すときは、大工の言葉を使え」
と解いた。
コミュニケーションは、受け手の言葉を使わなければ成
立しない。
受け手の経験にもとづいた言葉を使わなければならない。
人とコミュニケーションをとり、マネージメントしたい
としたら「受け手」に伝わるということをしっかり意識
していなければならない、ということであろう。
よくあるダメ上司の中で、一方的に怒鳴りつけるという
軍隊式のやりかたで部下をマネージメントするタイプの
ものが存在する。
ドラマなどでカリカチャ―ライズされる、このタイプに
は上記の精神のかけらもない。
従って、何も伝わらず、こうした場面が過ぎ去ることの
みが部下の願望となる。
そして、部下は明日からまた自分のやり方で押し通せば
いいと自分を慰める。
これでは、事態は何も改善されず職場はマンネリに支配
される。
上司と部下のコミュニケーションがある職場は風通しが
よく、活気にあふれ、意見は自由闊達に飛び交い、良い
意味での創造性に満ち、成果が上がる訳だ。