就職支援に携わっている方々は大勢いると思います。
支援の仕方は様々であると考えられますが、直接的に就職
活動の支援を行っているケースやキャリア開発支援や能力
開発に係わっている等支援の仕方には相当に差があります。
そのいずれのケースでも基本となるのがカウンセリングの
手法であり傾聴の能力だと思います。
キャリア・カウンセリングの能力が錆び付いてしまってい
てはどんな支援もでき難いでしょう。
カウンセリングの手法や傾聴の能力は修練を怠ると退化す
るのです。
スポーツでも基礎訓練を経ずして身に着けたものは持続性
に乏しく、欠点を放置したままにすると、やがて体を壊し
たり、ある一定のところで伸びが止まったりするといわれ
ています。
従って、こうしたことを防ぐためにも日々研鑽し、退化を
防ぐ必要があります。
そのためには自分のカウンセリングを反省したり仲間とと
もに練習したり、上級者によるスーパバイズを受けるなど
の方法で退化を防ぐのです。
ハローワークなどで、たまに見かけるのはマッチングのみ
や指示、教唆の連発や愚痴をただただ聞いているだけなど
の「お手軽なカウンセリング」の姿です。
こういう、ブラッシュアップの意欲に満ちた空気の乏しい
職場は今は少ないと思いますが日常的な研鑽の機会に恵ま
れているとは言い難いのではないでしょうか。
我々は、こうした能力を失わないようブラッシュアップす
るための努力をし続けていきたいものです。