ある記事よりの抜粋です。
具体性のない話が並ぶ「目次系ES」
<before>
「私が部長になった時、部員が少なく廃部寸前だった。
そこで私は新人勧誘に力を入れるため、勧誘期間に体
験入部制度を作った。その結果、直近5年で最多の11
人の新入生が入部し、部を存続させることに成功した
。」イベントの責任者やゼミのリーダーなど、重
要なポジションについた学生に多いのがこのパタ
ーンです。
「サークルで大きなイベントを成功させた」「ゼ
ミのリーダーとして全体を取りまとめた」などの
素晴らしい結果は書いてあるのですが、具体的に、
書き手がどんな問題意識で、どんな行動をしたの
かが分からないESになりがちです。
その結果を出すために、何を考えどう行動したの
か、結果から何を学んだのか、エピソードを具体
的に記すことが大切です。これらが書かれていて
初めて、本人の強みや持ち味が伝わってくるので
す。
先述の例は、私がかつて実際に目にしたESです。
ここに書かれている結果は確かにすばらしいと思
います。
しかし、本人の考え、努力のほどが見えてきません。
このように変えてはいかがでしょう。
<after>
「私が部長になった時、部員が少なく廃部寸前だった。
私は3年間過ごした愛着のある部を存続させたいと思
った。そこで私は新人勧誘に力を入れ、勧誘期間に体
験入部制度を作った。体験を通して新入生と部員が仲
良くなれば、新入生が部の雰囲気に惹かれて、入部して
もらえるのではないかと考えたからだ。その結果、直近
5年で最多の11名の新入生が入部し、部を存続させる
ことに成功した。」
一般的に応募書類の文言は熱意を込めれば文字数は増え
ていく。これは当然のことで簡単に処理しようとすると、
面接においても「イエス、ノー」的な回答になりがちだ。
例えば、面接で「当社について質問はありませんか」と
問われ、「ありません」では熱意がないと見なされるのと
同じであろう。
応募書類には具体性やオリジナリティが必要であり、抽
象的な言葉の羅列では共感を呼ばない、ということはよ
く言われていることです。