あるブログより。
オックスフォード大学オズボーン准教授の論文では
社会の進歩により、仕事が自動化され今ある人の仕
事が10年から20年後に、約47%なくなる。
例えば、簿記・会計の事務員、ホテルの受付、不動
産ブローカー、電話オペレーター、レジ係などが代
表的なものといえよう。
政府の統計データなども調べてみると、人から仕事
を奪っていくものには、3つの大きな原因があるこ
とがわかった。
以下に列挙してみる。
1. 仕事の価値を大きく下げる原因;供給過剰
供給過剰というのは、商品を提供する側が増えすぎ
てしまう状態。
こんな風に売り手が急激に増えてしまう。言い方を
変えると、ある仕事が供給過剰に陥ってしまうとそ
のビジネスで利益を出すのが難しくなり、収入が減
ってしまう。
そして、この供給過剰がどんどん進んでいっている
仕事の具体例としては、柔道整復師や整体師などの
いわゆる治療家の仕事がある。
接骨院の数は2002年には25,975店舗だったの
ですが、2012年には42,431店舗に急増。10年
で1.6倍になってます(厚生労働省:平成 24 年衛
生行政報告例(就業医療関係者)の概況より)<2>。
これは、コンビニ最大手3社のセブン・イレブン、
ローソン、ファミリーマートの店舗数の合計41,08
5店舗よりも多い数です。しかも、これは接骨院だ
けの数で、整体院なども含めると10万店舗を超え
るのではないか、ともいわれるほど急増している。
美容室や歯科医院もコンビニよりも多く、供給過多に
陥っていて治療家とほとんど同じような状況にある。
他にも、いわゆる士業と呼ばれている先生の方々の仕
事にも供給過剰の波が襲ってきている。
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公認会計士は、2000年には、16656人⇒201
4年には、33977人と2倍以上に増えた
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行政書士は、2005年~2014年の間に37,60
7人から44,057人に増加
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社会保険労務士は、10年で26,460人(2005
年)から38,878人(2014年)と1.46倍
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税理士も、10年で69,243人(2005年)か
ら74,501人(2014年)
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司法書士は、2006年から2015年の間に、18
,509人から21,658人まで増えている… 。
こんな風に軒並み資格者の数が大きく増加している。
しかも、この勢いはまだまだ止まりそうもない。ますま
す供給過剰が進み、仕事の価値が大きく下がってくるこ
とになる。
この傾向は専門的な領域で仕事をしている我々キャリア
カウンセラーにもいずれ及んでくる。
そこで上記のいわゆる士業と呼ばれている先生の方々と
同じ供給過多の時代がいずれやってこないとも限らない
。