あるブログからの抜粋です。
虎屋500年。
エルメス180年。
過去の挑戦の連続に現在はある。
虎屋の社長の言葉
虎屋が500年にわたって続けてこられたのは、
そうやって磨き続けてきた職人の技術力があって
こそという思いもあります。
ある程度の“無理難題”も含め、その時代や社会の
要請によって、職人の技術力は鍛えられたのでは
ないでしょうか。 (黒川社長)
エルメス日本支社長の言葉
そういう時代の変化、ライフスタイルの変化の中に
あってエルメスは何を生業としていくかを考え抜い
た。
そして、機械生産によるのではなく、「職人の高度
な手仕事」を守り続ける道を選ぶとともに、車が主
たる移動手段になる中で必ず求められる「バッグ」
という領域に踏み込んだ。
つまり、生業を馬具ではなく、「職人の高度な手仕
事」に置いた。
今でこそ、正しい判断とされていますが、当時を振
り返ると、周囲は工業化一辺倒だったわけですから、
職人の手仕事を選んだのは、いわば時代に逆行する
ことです。
まさに「革新」と言っていい大きな判断だと思いま
す。
その企業が持つ伝統的な技術の重視と時代の変化へ
の対応が老舗を作ってきた、ことが理解できます。
その企業の存続に関わるコンセプトは変えずに、時
代に合わせて変化する柔軟性も併せ持つことが老舗
を支える、ことが理解できます。