以下はカウンセリングの導入部の一例として過去の
ブログに載せたものです。
○ カウンセラーの○○と申します。よろしくお願い
します。
・ ○○と申します。
○ 本日のご相談の内容は
・ 今の職場での人間関係が悪くなって、会社での仕
事が面白くないのです。
そこに最近、友人から転職の話が持ち込まれたの
ですが会社には愛着もあり留まるべきか、友人の
誘いに乗るべきか迷っていまして相談に来ました。
○ 今、お勤めの会社でのお仕事が面白くない。大変
ですね。
現在、仕事を辞めて転職するかどうかの迷いがあ
り相談に来られたのですね。
・ はい、そうです。
○ 現在の会社での状況をお話し、いただけますか。
・ 学校を出てから20年たちます、その間、会社を
3社経験し、仕事としては販売や営業をやってき
ました。今の会社は6年間勤めていますが、半年
前に昇格し、待遇も良くなり、給与も1、2割上
がりました。
○ それは、良かったですね。おめでとうございます。
では、今の仕事の内容をもう少し詳しくお話し、
いただけますか。
実際のカウンセリングでは初回に守秘義務の説明等が
必要であり、今後のカウンセリングの回数や費用など
の説明が加わります。
この例では、「感情への応答」にかなり注意を払って
いることがお分かり頂けると思います。
「今、お勤めの会社でのお仕事が面白くない。大変です
ね。」と「それは、良かったですね。」がそれに該当し
ます。
この言葉が最善かどうかは判断が分かれると思いますが、
こうした感情への応答は、これからのカウンセリングの
展開を左右するもので序盤では極めて重要です。
導入部で目指すべきは相談者の信頼感の獲得と話しやす
い空気を引き出すことだとすると感情への応答が必須な
ことは理解しやすいのではと思われます。