長年、キャリア・カウンセラーをやっているといい
話にたまに出会うことがある。
再就職支援会社にいた時のことだが、大手企業の地
方の工場の製造の人達の担当をしたことがあった。
ほとんどの人が勤務歴20-30年で、その会社に
のみ勤めた方々であった。
そのうちの一人が自身の居住地の求人に応募し見事
に就職した。
勤めていた企業は工業系、その製造ラインのリーダ
ーで退職した人だったが、就職した会社は食品の会
社で同じく製造ライン担当の仕事なので無理なく適
応できそうとの話だった。
一方、その同僚の人で活動が難行した 人がいた。
前述の人とほぼ同じ経歴で職場も職種も余り変わら
ない人であったが、勤務地や待遇にかなりのこだわ
りがあり就職決定が遅れた。
暫くして内定したとの報告のために突然に報告に来
社された。
事情を聞くと、その後数社に応募したが内定せずに
終了し落胆していた時に前述の食品会社に就職した
人から連絡があり、その企業に求人が出たので応募
、面接が順調に進み内定したとのことであった。
中高年の就職活動では人脈が有効な場合が少なくな
い。やはりシュロスバーグの資源の点検の中の援助
の点検(人脈も援助の一つ)が重要なことを痛感し
た事例だった。