「無頼」を辞書でひくと「無法な行いをすること」という
ことになる。
そして「無頼漢」は「ならず者、ごろつき」とある。
しかし、もう一つの意味として「無頼」には「頼るべきと
ころのないこと」ともある。
従来良く言ってきた「ノマド」には、この「頼るべきとこ
ろのないこと」が多分に含まれていると感ずる。
例えば、場所にとらわれないことや、その本質的に持つ独
立志向、自由志向などが「ノマド」にはある。
いま、世界はある意味で極めて狭い。
誰かが発想して発言したことが、いい意味で即、世界を駆
け回る。
こうした時代に対応できない「重厚、長大」な組織や人は
むしろ反「無頼」に多いのではなかろうか。
特に「大企業病」や「お役所仕事」という言葉で揶揄され
る「頼るべきところ」の過多な組織での仕事に忙殺されて
いる人々には、いい意味での「ノマド」をお勧めする。
少し、日常の自分を離れて、物を俯瞰的に見て(あるいは
客観的に見て)ものを考える時間を持つことをお勧めする。