平成23年5月20日、ドイツ・ベルリンにおいて
世界最高峰のベルリンフィルの定期演奏会が行われ、
その客演指揮者として佐渡裕(ユタカ)氏がタクトを執
りました。
ベルリンフィルを前にして、初めて指揮を執るという
ことはどういうことなのか、門外漢の私には想像もつ
かないことですが、佐渡裕という人が女子高校のブラ
バンドで独学から初めて指揮を執ったということに身
近な印象を受けました。
初めてのリハーサルに臨むことを、関係者の間では<
ファースト・コンタクト>と呼ぶそうであり、特に演
奏家たちは、その中でも最初の10分間で指揮者との
相性を決めてしまうといいます。双方にとっては、と
ても重要な時間なのですね。つまり、演奏家たちはこ
の指揮者とどう関わっていくのかの“間合い”を決め
てしまうのかもしれませんね。
このことは、思わず、就職面接と似ているなぁ~と思
ったものです。
第一印象は最初の3分間で決まる、後で覆すことはか
なり大変。この事と<ファースト・コンタクト>は同
じ意味を持つということなのです。
ですから面接で非常に重要な<ファースト・コンタクト
>に留意すること、その成功に向けて十分な準備をする
ことは極めて重要なのです。
例えばマナー。
お辞儀や、挨拶の言葉や所作で間違いを犯さないこと。
初めの3分間とは挨拶から第1問から2問目の回答まで
の時間と言えます。
ここで留意すべきポイントは挨拶と第1問で聞かれがち
な志望動機の回答内容です。
ここの準備は他の要素以上に周到におこなうことです。