感情への応答の重要性 | キャリア・カウンセラー札幌のブログ

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感情への応答は、クライエントの感情の表現(言語

化されている場合もあるし、言語化されていない場合

もある)を注意深く聴き取り、それを伝え返すことで

ある、と言われています。

それは、「感情への反射」と「感情の明確化」によっ

て行われます。

感情への応答がきちんと行われない場合、クライエン

トはカウンセラーへの信頼感を無くし、応答をしなく

なったりわざと自分の本意とは違う答えをしたりする

、とも言われています。

 

もう少し言うと感情への応答は以下の2つです。

 

感情の反射(反映)

相手が伝えてくる感情などを、「あなたのいいたいこ

とは~なんですね」とか、「~という気持ちなんです

ね」というように確かめの気持ちをこめて相手に返す。

 

感情の明確化

クライエントが感じてはいるが、言葉としてはつかん

でいないことを、明確な言葉で表現して伝え返す。

 

ですからカウンセリングの時は、感情にはいつも注意

しながら進めなければならないということです。

感情への応答はカウンセリングの進展に不可欠であり

その円滑な進行には必須のものです。

カウンセリングの実技試験では、これの不履行(例え

ば感情の言葉への無反応;「辛い」「うれしい」等の言

葉に対応する言葉を言わずにスルーしたなど)は大幅

な減点の対象となる訳です。

極端な場合はクライアント役が質問を無視したり、不

機嫌な態度を露骨にしだしたりすることもあるのです。

 

実際のカウンセリングの成功に感情への応答が不可欠

であることは言うまでもありません。