したいことを明確にすることはキャリア選択の第一歩
です。
これが分からないと相談に来る若者が相当数存在しま
す。
これにはタイプがいろいろあります。
まず本当にしたいことが職業にならないケースです。
例えば、芸能人として仕事したいのようなものです。
次に、したいことが分散するケースです。
営業もサービスも事務も、どれも等価でやってみたい
というようなものがそれです。
一番やっかいなのが、自己効力感が著しく低いケース
です。何も出来ないからスタートするのでゴールまで
の道のりは果てしなく長くなってしまいます。
私はこんな時にはカウンセリングで学生時代に好きだ
ったこと、得意だったことから時代を追って聞いいき
ます。
その中で、その人の興味、関心、強みや性格や価値観
などを見出して、その後のキャリア開発の基礎として
います。
また、第1のタイプに関しては、いっしょに憧れから
目標に変える方法を考えていきます。
たとえばバンドの仕事希望の時に活動の実態や内容を
確認し、やるべきオーディション参加やデモテープの
作成や送付、先輩バンドにそのバンドの評価を聞くな
どをして、仕事の具体化への「気づき」を促す。
第2のタイプは私だったら優先順位付けに協力し、比
較対象の情報提供に努めるかもしれません。
第3のタイプに対してはかなり時間をかけなければな
らず、場合によっては「疑似インターンシップのよう
なもの≒短期間のアルバイトやボランティアでの実体
験」でやれる感じを持つ⇒仕事への自信といった段階
をふんだ試行を必要とする場合も多いのです。
いずれにしても「したいことの明確化」はキャリア開
発の第一歩です。
これ抜きに「できること」の側面からの相談者の掘り
起しをしても職業選択の幅を狭めたり、「MUST」の
側面からアプローチしてもやはり選択の巾を狭めたり
して上手くいかないことも多いのです。
まず「したいこと」をしっかり確認することが極めて
重要です。