傾聴のみと気づきを促すことの差 | キャリア・カウンセラー札幌のブログ

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キャリア・カウンセラー札幌の活動内容やキャリア・カウンセラーとしての雑感を記載しています。

キャリアカウンセリングでは傾聴はすべての基本です。

カウンセラーが相談者の話を真摯に聞くことで、相談者は

カタルシスを得るということは傾聴の大きな効果です。

従って、このことだけでもカウンセリングの価値はあるの

ですが、キャリアカウンセリングの場合は心理的な改善と

同時に相談者のキャリアの問題を具体的に改善するという

側面も具備しています。

その場合に傾聴の基本である良く聴くということ以外に積

極的に尋ねるという面があり、重要性が高いと考えます。

例えば、その人の現在の状況を確認する時に続けざまに、

現在の仕事、収入、満足度、家族の状況、家族の収入、過

去の職業、経歴等々を聞いていく必要があります。

そして、その事柄の重要性を判断しながらカウンセリング

を進める必要があります。

そして、それらの情報を整理し本人の今後の方向性の意志

決定に協力することでキャリアの悩みを解決することがカ

ウンセラーの使命です。

となるとカタルシスを得た満足の上に自ら自分の状況や自

分の進むべき方向に気づき、自信を持って生活をすること

こそ相談者が満足している状態といえるのではないでしょ

うか。

ですからキャリアカウンセリングは「気づきを促す」仕事

そのものなのです。

カウンセリングの基礎技術のうなずき、あいづち、繰り返

しの行使だけでは済まないことは言うまでもありません。