社会に効率主義や成果主義が行き渡ると、同時に居心地
が悪くなるのが「無駄」。
効率的にしごとを終わらせることは非常に重要です。
そしてしごとの余暇時間で人生をエンジョイすることは、
誰しも望むところ。
効率主義は仕事人のバイブルであることは否定のしよう
がないと思われます。
しかし、社会に必要な無駄も沢山あるのです。
緩みのない機械は壊れやすく、一度壊れると修復が難し
いとも言われます。
ゆっくりした時間に、ぼーっと考えたアイデアが大発見
や大発明のきっかけとなることも多々あります。
効率を無視してやり直しがきくのが人生、たまには「無
駄」な時間を自分に与えましょう。
効率だけで生きた場合、人生は味気ないものになり人間
関係もゆとりのないものになりがちです。
昔、勤めていた会社の先輩でビジネスランチが得意な人
がいました。その人に一度昼飯を誘われ、いっしょしま
したが、その後関係は全く深まりませんでした。そして、
その人とは職場が変わってから一度も音信がありません。
多分、この人は多くの人とこんな希薄な人間関係で繋がっ
ていたのではないかと想像します。
無駄な時間を否定し、自分の時間を効率的に過ごした結
果、出世はしましたが真の友人が少ない内容の希薄な人
生をどう思っているかを一度聞いてみたいものです。