シュロスバーグによれば、転機(トラジション)を乗り越
えるためには対処のための4Sシステム(4-Sトラジシ
ョン・モデル)を点検、活用すべきであり、それが出来て
初めて転機を上手く乗り越えられる、ということです。
4Sシステムの点検、活用は転機を乗り越えるための重要
なフレームワークです。
4Sシステムの点検、活用は自分の資源(人的資源、物理
的資源、公的資源など)を調べ再確認することともいえま
す。
4Sとは
① 状況(Situation)
② 自己(Self)
③ 周囲の援助(Support)
④ 戦略(Strategies)
のこと。
4Sの点検項目には様々な示唆に富むものがあると感じます。
特に自己の点検では自己効力感や楽観主義、自分を勇気づ
ける、自分自身をコントロールできるか、精神性及び回復
力、曖昧さを許容できるか等の項目はは極めて重要なもの
と思われます。
また、転機を乗り越えるためには周囲の援助の点検は非常
に重要です。サポート資源が不足な場合には周囲の人間に援助を求めることを積極的に行うことも必要な場合が多くなります。
更に、戦略の点検の中ではストレスの解消は転機での大き
な仕事になると思われます。戦略的な行動と何もしない方
が良いときも織り交ぜて緩急をつけた生活を送ることがそ
のためには必要なのです。