「ルポ 貧困大国アメリカ」の一節より | キャリア・カウンセラー札幌のブログ

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キャリア・カウンセラー札幌の活動内容やキャリア・カウンセラーとしての雑感を記載しています。

貧しい移民地区の高校は、毎年生徒の80%が卒業出来ず、

大学受験資格テストの最低基準スコアに届かないのが現状。

その結果、マクドナルドのようなファーストフードの店員

か、工場労働者になるしか道はない。

また、ある大学生は政治学の学士号を取得してから1年間

就職活動をしたが、どれも安い給料のものばかりだった。

面接官の言った「せめて大学院さえ出ていればねえ」とい

う言葉を信じて大学院に入り直した。

しかし、政治学の分野では仕事を見つけられず、大学卒業時

と同じスキルのいらない低賃金の職についた。元の木阿弥と

なった、変わったことは学資ローンが以前の3倍になったこ

と、だという。

一方、日本の高校の実情は

日本の高校生、都市郊外の公立高校の学生の3割程度は進学

不能で就職希望。その約1-2割はニート化してゆく。就職

先もスキルがいらない製造業や作業員、サービスといったも

のが多い。

ここでも格差の拡大、継承が顕在化している現状が見て取れ

る。

アメリカにただただ追従しているだけでは公平で公正な競争

社会は創ることが出来ないのではないだろうか。

そういう意味ではキャリア教育、キャリア開発、職業訓練な

どに造詣の深いキャリアカウンセラーの活躍が望まれている

と考える。