キャリア開発とキャリア教育は企業内の人材強化と社会全
般での人材育成に区別されます。
若年期のキャリア教育と壮年期のキャリア開発は社会にお
ける最重要課題の一つと言えます。
キャリア教育の課題は「インターンシップ」以前の個々人
の職業への興味・関心を早く醸成することや職業適性の把
握を早期に行うことです。
例えばVRTを中学段階で実施することや「職業人講話」
や「インターンシップ」を広く実施することも有効策の一
つでしょう。
そして学校のみならず地域社会や企業を含めて社会全体で
初期教育の段階からキャリア教育に取り組むことが切望さ
れています。
一方、キャリア開発は企業内で人的資源管理や目標管理と
並行して一体的に運営されることが理想です。
また、それは人事管理や社内教育や研修と同時進行で展開
される必要があります。
人事管理の人的資源の適正配分のような現在価値中心の手
法とは一線を画し、如何にして将来価値を創出するかとい
う成長を前提とした未来志向の方策と言えます。
現在の激しい競争社会では現状維持的な組織は生き残れな
いと言われています。
従って、この開発システムを組織内で早く機能させること
は組織の存続にとっての大きな課題なのです。
若年期のキャリア教育と社会に出てからのキャリア開発は
未来の社会の創造に欠くべからざるものと言えます。