傾聴することの援助機能 | キャリア・カウンセラー札幌のブログ

キャリア・カウンセラー札幌のブログ

キャリア・カウンセラー札幌の活動内容やキャリア・カウンセラーとしての雑感を記載しています。

傾聴することの援助機能とは以下のようなものです。

 

「クライエントの心を支える」

 

カウンセラーの傾聴的な態度に支えられ勇気づけら

れて、クライエントは自分が経験している不安、不満

、苦悩などを表現するようになる。

 

そして、心の中に鬱積していたものが表出され、感情

の風通しがよくなる。

 

そうしたかたちで、心理的に支えられる。心にゆとり

が生じ、心理的な視野が広まる。

 

更に傾聴することの援助機能とは以下のようなもの

と言われています。

 

「クライエントの心の新しい動き、成長可能性の

展開を促す」

 

カウンセリング的なかかわりの中で、心のゆとり

が出てくるだけでなく、心のガード(防衛)も緩

んでくる。

 

防衛の緩和とともに、それまで意識に上らなかっ

た感情や欲求などが徐々に意識に上るようになっ

てくる。

 

そうした感情や欲求が意識化され、自我に統合され

ることにより、自我の新しいあり方、行動可能性が

生じてくる。

 

また、カウンセラーとの人間関係の中で、クライエ

ントがそれまで得ることができなかった他者への信

頼感や安心感を体験し、それが成長、変化をもたら

す。

 

以上のような傾聴の援助機能によりカウンセリングの

成功がもたらされます。

 

カウンセラーへの信頼感醸成に感情への応答が不可欠

であることはいうまでもなく、自分の成長の可能性に

「自ら気づく」ことも重要なことが示されています。