この本の一節より
貧しい移民地区の高校は、毎年生徒の80%が卒業出
来ず、大学受験資格テストの最低基準スコアに届かな
いのが現状。その結果、マクドナルドのようなファー
ストフードの店員か、工場労働者になるしか道はない。
また、ある大学生は政治学の学士号を取得してから1
年間就職活動をしたが、どれも安い給料のものばかり
だった。
面接官の言った「せめて大学院さえ出ていればねえ」
という言葉を信じて大学院に入り直した。
しかし、政治学の分野では仕事を見つけられず、大学
卒業時と同じスキルのいらない低賃金の職についた。
元の木阿弥となった、変わったことは学資ローンが以
前の3倍になったこと、だという。
これは明日の日本の姿を暗示している。
現在も、奨学金の返済に苦しむ社会人は多い。