大学全入時代に入ったのは前述したとおりだが、学生
の数には限りがあり大学の経営を成り立たせるために
言わば取り合いのような状況が発生している。
選抜方法の中にAO入試というものがあるが、これは
学力による選考を重視するのではなく人物重視で選考
を行うものであり、多くの大学が取り入れているよう
である。
志望理由書、面接、小論文などで選考を行うことが多
いようで、大学生の学力低下につながっているといっ
た声が課題として聞かれるようである。
また、学生の確保のため大学の魅力を伝えるためオー
プンキャンパスや時代に沿った学科の創設を行ってい
る他、卒業者の就職率や就職先も前面に打ち出してい
る。
リーマンショック後は特に顕著になっているようだが
、厳しい就職戦線の中で安定・安心を重視する学生が
大学卒業後、この大学ではどういった就職を果たして
いるかといった情報は大きな関心事であり、大学側も
受験者を増やすひとつの指針として重視している。