クルンボルツは、我々のキャリアはそれぞれ予期せぬ
出来事によって決定される。
そして、我々が人生上遭遇するその予期せぬ偶発的な
出来事を上手に活用することによって、ただの偶発的
出来事も自分のキャリア形成の力に変えていくことが
出来る。
それは一人一人の主体性であり意識的努力によるものであ
る、と述べています。
このことを、ある講演会で自身の経験を例に説明しました。
クルンボルツが大学の最終学年の時に学校から手紙が来て、
数日のうちに専攻の決定がない場合には退学となると書か
れていたそうです。
困った彼は、当時熱中していたテニスの顧問の先生と相談
したところ、自分の担当の心理学を専攻にすることを勧め
たそうです。
こうして自分のキャリアが始まった、とクルンボルツは語
っています。
偶発的なことを活かすも殺すも自分次第、科学の偉大な発見
・発明などもこうした偶然を見過ごさないことで起こってい
ることは周知のことですね。
これらのことを体系化したものがプランドハプンスタンス
セオリーといわれれています。