散歩を目的とする散歩は、贅沢な感じがする
…………
まだ新鮮な朝の街を、二人でざくざく散歩をして
ドーナッツカフェで熱いコーヒーをおかわりし
紙ナプキンで砂糖まみれの手をごしごし拭く(紙はくしゃくしゃになる)
という夢を、わたしは大切にしている
……………
夢と散るらん、と思いながら、贅沢な散歩をした
紅白の梅が咲いていた
思わず駆け寄る、今年初めての梅
わたしは白梅が好きだ、品があって物静かな佇まいをしている
覚悟を決めたような凛とした空気と
厳しさを乗り越えたうえで見せる優しさを合わせ持っている
なんとなく
こうやって生きてゆくのだな、と思った
己の未来を具体的に感じるのは珍しい
ずっと病気だった
何をおいても病気だった
考える前提として病気だった
そもそも考える余裕を与えられなかった
今だってたいして変わらない
(このところの不調は本当に酷い)
だけれど、感覚が落ち着いている
なんとかしようと思わない
このままでいい
このまま行けるところまで行ったら
それがわたしの人生だ
それでいい
何かを諦めたわけではない
わたしは今までのまま
書くことは止みそうにない
どんな状況でも、どんなかたちであれ
またどういう扱いをされようとも
ずっと書いてゆくだろう
そうやって生きてゆくのだな
嬉しくも悲しくもない
ただただ、穏やかだった
梅の枝にみのむしの空き家を見つけた
今頃、命を満喫しているに違いない
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