オルゴールの小箱に潜り込んで眠りたい
薄くホコリが積もった蓋をぴったり閉じて
鍵はどこかに捨ててしまって
家には誰も住んでいない猫の仔一匹住んでいない
朝日と夕陽だけが訪れる
気まぐれな風が硝子を鳴らすけれども
むかしの声は聴こえない
もう誰もいない
忘れられたオルゴール
せっかく捨てた鍵を拾って
錆びた蓋を開けるのは誰?
たどたどしいメロディーに
わたしは目覚めてしまうだろう
けれどもどこかで喜んで
少しくらいは笑うだろうか
懐かしい音の連なりに
涙を流すかもしれない
それは夢
今はただ眠るだけ
朝日と夕陽が訪れる
誰もいない記憶のなかで
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