火入れを終えると早く次の工程にと・・・。

昨日は寸法に切断した材の中抜きを。

今回は切組を自由に変えてます・・・。

竿創りに定型・定石等の決まりを創っていません。

作れば売れた量産時代は有ったと思いますが・・・。

 

8尺から丈六迄、高野組4組・矢野組5組、今回は何時もより矢野組が多いです。

高野組には極細身の二継や8尺手元φ7mm・三継が、矢野穗持ちの印籠継や丈六は極細身の4継です・・・。

 

 

昨日はよい天気でしたので外で中抜きを・・・。

結束バンドは割れ防止、気持ちだけですが・・・。

中抜きは、慎重にゆっくりと手に伝わる振動を感じながらの工程です。

錐が通っている個所は摩擦熱で熱を持ちます、熱が高いと感じたら気持ちは1/10mm位を上下に動かしながら進みます。

硬いステン等の穴あけにはドリルを上下に細かく動かしながら穴を開けるのと似てます。

それでも「あッ」で割ってしまう事もあります、硬くて維管束の継ぎ目の節部を開けてる時は特に慎重に・・・。

割れるのは柔らかい材の場合が多いですね・・・。

摩擦熱にはびっくりします、例えば釘を玄翁で打った時、直ぐに釘に触れば火傷する位の熱さでびっくりですよ・・・。

 

錐はφ4mmからφ12mmまで、mmあたり5本以上を揃えてます、切れ病んだら研ぐので少しづつ細い錐に・・・。

玉柄用の13mm~14mmも少し・・・。

 

中抜きは、材を仕舞う為の穴あけとは考えてません。

材の太さや継数にもよります、五継の元なら元上より先の四本分の重さが加わりますから、太さや落ちも考慮しての中抜きです。

自分の竿の仕舞い数は、今迄の自分の経験・感覚で決めてます。

 

へら竿は、曲がる事を拒む材料で曲がる竿にしなければ成りません。

竿師の皆さんが「竿は材次第や」と言われます、竹材を幾ら加工しても良材を使った竿には成らないですね・・・。

 

まだ後の工程で鑢で調整します、鑢の本数が少なくキレも悪いので良い鑢が欲しいです・・・。

 

今日は材をクレンザーや水ペーパー等で洗いました、次は芽を含む細かな節部の掃除を慎重に・・・。

仕上がりまではまだまだですが気持ちが高揚して・・・。