玉柄と竿受けの研ぎ出しと芽描きをしていたら雨風の音が、慌てて雨戸を閉める。

スマホの雨雲レーダーを確認するとオレンジ色だ・・・。

連休の初日、釣をしている人は釣りに成るのかな・・・。

 

先のブログで生えている所での真竹を選ぶ方法を書き忘れていた、良くある事・・・。

穂先用の真竹は古竹を選ぶ、古竹は竹肌が濃い緑より黄土色ぽく汚い?、枝も落ち武者の髪の様?に成ってる。

男竹の枝は、枝の先一節が落ちて次の年の枝がその節から出る、次の年もの同じ繰り返しで年数が分かる、古い竹の枝葉はその様に増えるので落ち武者の髪・・・、全体の姿は自分の爺姿の容姿と重なる・・・。

次の選別は、生えてる状態でその竹を突く、突いた時ビィーンと響く竹は駄目、コンクリートの電柱を突いた時の様に微動だにしない竹が硬い。

真竹の硬さ確認は最終的に割ってから曲げ確認に成るが、無駄に成る竹を切っても仕方ないので竹林で良く観察する事。

 

昭和45年初版、48年重版の昔の本を思い出した・・・。

 

二十歳初めの頃、竹材店で買った、真竹・高野竹・矢竹の太さ合わせだけの竿を作った。

竹の硬さ等種類が同じならみんな同じだろうと思っていた無知な頃・・・。

へら鮒誌の、山村聰さんが寄稿された記述の写真で道具を作って。

軟鉄の丸棒やガス溶接の丸棒を叩いて錐を、軟鉄を鏨でおろし金の様に刃を立てた中摺りヤスリを作り、込みヤスリは鉄鋼用の丸ヤスリで・・・。(工務課の友人から仕入れて)

知らないと言う事は強いものです、錆びてますが残してます・・・。

縁あって東峰親方の竿の材を魅せて貰って、余りにも違う事に気づき竿作りは断念しました・・・。

 

その頃に買った本・・・。

 

思い出しました、竿に成るのではと・・・。

 

琉球地方、国頭地方の屋根にリュウキュウチク葺きの屋根がまれに見られる。

この一帯の山地の瘦せ地に70~80cmのリュウキュウチクの葉も稈も細く硬い物が直立して育ってると、この竹稈を干し上げ屋根用とする、寿命は7~80年それ以上持つと記述されてます。

痩せ地の細い硬い竹、写真を見る限り竿の材に使えないかと思った記憶が・・・。

 

先代弧舟さんが、寒竹で竿を作ったという記述の記憶があります。

寒竹は随分硬く加工に困ったとの記述も?、色々試されてたのでしょうね・・・。

寒竹の竹の子は11月末頃に生えます、滋賀と奈良でその時期に見ました。

落ちの少ない真っ直ぐな竹と言うイメージです、男竹系だと思います。

布袋竹の印籠継のへら竿は作られてますが、長竿は重さの点で難しいのでしょうね。

 

色んな竹材があると想うので、そんな材で竹竿をと想ってます。