玉網の替えを購入して玉枠に取り付け。

 

銅線を網目に通しながら、網目を数えてから枠に均等に取り付けようかと数えていたが・・・。

途中で数が分らなくなって、敵等に取り付けた、使用には問題無いし・・・。

 

 

 

想う所があって、この玉枠用の玉柄と、別に短竿・細身用の竿受けを、紋の有る変竹で(枝を利用)作ろうかと・・・。

口巻き部と下部の巻きには、テトロン糸(握りに巻くぐらいの太さの糸)を巻いてエポキシ(二度塗り)で固めヤスリとペーパーで糸目迄擦る。

特に玉柄は魚を掬う以外に、落とし物を拾ったり、邪魔者を避けたり、水に浸けるので丈夫さがトラブルに成り難い。

竹との段差が大きいですが実用を第一に、筋巻きは何時もの絹糸。

 

竿材で穂先の真竹は、布袋竹や淡竹等の男竹系で、高野や矢竹は笹類の女竹系。

硬さの質は皆違います。(同種でも違いますが・・・)

基本、竿材に使う真竹・高野・矢竹には動かない硬さ?が必要です。

細い材では、曲げに対して止まろうとする硬さがです・・・。

 

真竹ですが、以前は滋賀の竹屋さんの持ち山の竹を購入してました。

竹屋さんの竹林は、山側から生えた竹が進出して、元は屋敷跡だった所にまで広がっていて、真っ直ぐな生え方に成る様に手入れされてる竹林で、切る竹と残す竹を分けられてます。

竹屋さんが竹材として切るのは4~5年生を使われてる様です。

金沢だったかと思いますが、正月に梯子の上で曲技?を魅せる梯子用にも出荷してると。

一定の太さと真っ直ぐな竹が要るとの事、他には大凧用に太い淡竹を割った後、幅と厚みを加工されてました。(機械で)

太い淡竹が有るから穂先に出来ないかと言われましたが、厚みの点で使えないかな?でした。

幅と厚みを加工できる機械を真似て小型にし合わせ穂の材加工が出来そう・・・。

 

竿の穂先にするからと、硬い真竹を要求しました。

竹屋さんの言う硬い真竹は、竹の株付近に自然に割れ(アカギレの様な)が入ってる’石割れ’の竹が良いと言われ切ってもらいました。

切る年数ですが、以前穂先材は八年から十年物を切ると竿師さんに聞いてましたので、竹屋さんにその様に話しましたが、それくらいに成ると枯れるのではと、竹屋さんの山ではそこまで放置しないのかもです。

竹屋さんの硬さと製竿の硬さの感覚や意味合いが少し違う様かなとも思います。

竹屋さんの良材は、節が低くて、丸くて真っ直ぐ、加工に対しても’曲がる’事も大事な要素かなと・・・。

何度かお世話に成ってる時に、フライ竿を作ってる人が訪ねて来たとも聞きました・・・。

 

竹材の樹脂含侵や防虫の事も聞きました。

竹の樹脂含侵は竹の集成材の床材等で、防虫は容器に入れて燻煙(薬も使用か?)等があると、樹脂含侵は真空を利用する様です。

穂先材に樹脂含侵をとも思いましたが、竿の穂先には硬さだけで無く、しなやかさ?も必要です。

しなやかさは、魚に対しての当たり具合が、魚に対しての対話(釣り味・妙味)に繋がると想います。

引っ張り上げる釣りに竹は要りません、竹を樹脂等で加工しても意味がありません、樹脂や接着剤の硬さが邪魔です。

それとですが、竹とカーボンは合わないと思います、質が違いますので。

カーボンはカーボンの質・特徴を生かして(カーボン量やクロス巻き、テーパー、継数等を)目指す竿にするのが良いかと・・・。(大きなお世話ですが)

 

竹の加工は合わせ穂が限度、合わせ穂では、’三枚合わせが削り穂に近い’とも聞きましたが、120度の加工が難しいかなと思い試してません。

合わせ穂の加工では、フライ竿を作ろうと思っていた加工治具で六枚を合わせた後に、先端の細さまで六枚が揃う丸い削りが難しいので止めました。(治具は1インチ毎のテーパーを変えて削れる)

 

今は京都産の削り穂の良材に出会えて、穂先の苦労はほぼ無く成りました。

この穂先材は竿師さんからも’うん’と言われてます・・・。