昼間は暖かいので外で・・・。
カミキリムシにやられた材の整理を・・・。
情けない作業です・・・。
丸くて、節が低い、芽が浅いと言う姿の良い材もあり、改めて悔しい・・・。
切っていたら時々舞い上がる幼虫が食った粉(ウンコ?色は竹色)が超微粒子、漆に混ぜたら粘度を上げる事に使えそう・・・。
漆の用材に’マコモ粉’があって購入したが、それに似ている、むしろ粒子が細かい・・・。
切っていると一寸ほどの幼虫が出て来た、罪は無いが燃えるゴミで火葬してもらいます・・・。
竹の虫を調べました。
コクゾウムシ程の大きさのタイプは、’チビタケナガシンクイムシ’と’ヒラタキクイムシ’。
以前に、この虫達にもやられましたが今は大丈夫です。
カミキリムシは、’タケトラカミキリ’が黄色で紋あり、’ベニカミキリ’は赤色で紋無し、私は文無し・・・。
クワガタ博士からも、種類と殺虫・防虫剤の教示を頂きました、有難いです。
薬剤は強力なのもあり製造禁止のもあります。
材は素手で触るので、こまめに竹酢液とキンチョールの噴霧で様子を観ます・・・。
高野には虫が入らないので、矢野材のみの処理です。
ゴミ出しは、透明か半透明のビニール袋に入れての処理なので・・・。
採取地での苦労を思い出すと・・・。
虫の入った材には、’メンヤダケ’の率が高かったです。
落ちの有る太い材を選んで切った材で、玉の柄や太い竿受けに使えるかと選んだ材です。
’メンヤダケ’で作った、二十一尺に対応する竿受けと玉柄。
玉柄は二本あるいは三本継で場所に応じて使える様にしてます。
メンヤダケはヤダケに比べて節がやや高く芽も大き目です。
メンヤダケは文献で、「硬さはヤダケより軟らかい」と成ってますが使えますよ。
硬さは生えている場所での差が大きいですから、比較は出来ません。
長尺の元や元上にも使えそうで採取しましたが、実際には竿として使ってません。
竿の生地組は気分が乗らないので、竿受けの生地組を。
短竿や中尺位用の細身の竿受けをと、硬い材は丈五・四継にも使えるか。(左から二番目)
細い竿と太い竿受けは合いませんね・・・。
東峰親方が、「竿受けにも調子がある」と言ってられました。
今は当たり前に成ってる’小節で逆印籠の一本半’の竿受けや玉柄は、東峰親方が最初に始められました。
当時は二本継で元側の途中を印籠にして一本半や二本継にして使うタイプが主流でした、竿受けも玉柄も太目で。
東峰親方が彼方へ逝かれたのは1955年、阪神淡路大震災の年です。
その四年前に肺癌の手術をされて、それ以降自身は製作をされてませんでした・・・。
親方には随分竿の事を聞きました、疑問に思う事やこうすれば良いのでは等を・・・。
親方からは、全て解り易く話していただきました。
素人の想いや考える事は十年以上前に解決されてた事ばかりでした・・・。
今ならもう少しましな話が出来たと想います・・・。
ポカポカと暖かい日差しを浴びて、想い出しました、懐かしい事を・・・。