こんにちは、にぎ乃です。


今回は、本日読了ホヤホヤの小説、安壇美緒先生の「ラブカは静かに弓を持つ」の読書ノートを紹介していきたいと思います📖







  はじめに


安壇美緒先生の作品を読むのは今回がはじめてでした。

序盤はなんとなくふむふむと読み進めていましたが、後半、第二楽章中盤あたりから大号泣では足りず嗚咽を出しながら読んでいました🤣


チェリストでなくても、音楽をしていた人ならきっと刺さる作品だと思います。



  あらすじ

全日本音楽著作権連盟に所属する孤独な青年、橘樹は、チェロの経験があることから上司からの命令で音楽教室に潜入調査へ入ることになる。

そこで出会ったチェロ講師、浅葉、浅葉の他の生徒たちと過ごすことの居心地のよさを知ってしまった橘は、偽りの自分と全著連の自分との板挟みで苦しくもがきつつも、ついにその正体を明かすときがやってきてしまう。



  まとめ


2023年本屋大賞第2位ということで知り、深海生物も音楽も好きな僕はずっと気になっていてやっと読めた作品です。

読めてよかった……!

演奏者でいることの幸せと葛藤、生きることの大変さ……その全てが詰まった一冊だと思います。


読んでいてどこか僕も、主人公の橘のように深海のような暗闇に居るかのような感覚になり、つい没頭して一気に読み終えてしまいました。

帯に書かれた斉藤壮馬さんの、


  深く潜れば潜るほど、主人公と自分を重ね、浅葉先生に救われ、突き刺される。暗い深海で一筋の光にすがるように、どうか壊れてしまわないでと願いながら、一気に読み終えました


という文章に、激しく頷けました。

読む前は「どうか壊れてしまわないで」が気になっていたのですが、読んでいくうちにその気持ちを理解でき、余計泣けてきてしまう。


とにかく、先述した通り、読書が好きな方はもちろん、音楽が、楽器が好きな方は是非読んでいただきたいお話です。


僕的にはここ1、2年で色々なお話と出会ってきた中でも、トップレベルに激しく共感できて大号泣できた作品です。


これからも読書を、そして楽器を楽しんでいきたいと思います😸


そんな感じで、安壇美緒先生の作品、「ラブカは静かに弓を持つ」の読書ノートでした。

最後まで読んでくださった方、本当にありがとうございます。

また次回の記事でお会いできますように🌸