前回まで

 

A350-900 JA15XJ号機で

那覇( OKA/ROAH )から羽田( HND/RJTT )に向け飛行中

 

搭乗便情報

2024年06月 JAL906便

沖縄(那覇) 12:10 ⇒ 14:35 東京(羽田)

A350-900 JA15XJ

 

沖縄本島南端で旋回、東岸の太平洋側に出ます。

 

特産品「津堅にんじん」で知られる

キャロットアイランドこと、うるま市の「津堅島(つけんじま)」

 

(左)うるま市 与勝半島/勝連半島と

(右)海中道路でつながり石油備蓄基地のある「平安座島(へいあんざじま)」

(右手前)平安座島と橋でつながる「浜比嘉島(はまひがじま)」

 

奥は沖縄本島

国頭郡金武町(くにがみぐん きんちょう)から宜野座村(ぎのざそん)

中央左から

「平安座島」

「宮城島(みやぎじま)」

「伊計島(いけいじま)」の三きょうだい

手前の小さな島は「浮原島(うきばるじま)」

浮原島は米軍と陸上自衛隊が「浮原島訓練場」として専用

 

うるま市のこれらの島々をまとめ「与勝諸島」と呼びます。

大きい区分から順に 南西諸島>琉球諸島>沖縄諸島>与勝諸島

 

「琉球諸島」は従来、奄美群島から沖縄諸島、先島諸島(宮古/八重山)を指していましたが、2011年にその定義を変更。

鹿児島県の奄美群島を外し、沖縄諸島と先島諸島の沖縄県全域(尖閣諸島を含み 大東諸島は含まない)と改定されました。

 

上の画像でも雲が広がり始めていますが、本日の眺望はここまで。

 

それでも雲を抜ければいつでも晴れ。

 

JAL906便は高度 41,000ft ( 12,497m )

 

対地速度 516kts ( 956km/h )

高くて結構速い

 

対気速度が 489kts ( 906km/h )なので 27kts ( 14m/s ) の追い風

地上だったら傘や植木鉢が飛ばされ、自転車が転びかねないほどの強風

 

906便は空席少々でほぼ満席、観光需要の復活を実感します。

余計なことですが A350 シリーズの収納棚、全体的に高い上に中央列が特に高く、手が届きにくいことがあります。

そこで活躍するのがチェック棒。

 

正式名称をこっそり教えてもらいました。

なんと「 TanaOS (タナオス)」冗談ではなく本当

 

収納棚内部をひと目で確認できる「FFミラー( 赤↑ )」のコミー(株)と JAL の共同開発なのだとか。

 

出発から96分、東京都「神津島(こうづしま)」上空にやってきました。

 

エアスポイラを展開、減速降下を開始します。

 

高度が下がり、水平方向の見通しが少し利くようになりました。

伊豆大島と遠く富士山。

 

日本最強のランドマーク、本日の富士山( 3,776m )

 

千葉県の房総半島南端付近から外房側に回ります。

左奥に伸びる館山市の洲崎、手前の海岸線が南房総市、野島崎付近。

 

千葉県と房総半島の最南端、野島崎。

野島埼灯台もなんとか確認できました。

後方席はエンジン排気の影響で、景色がどうしても揺らいでしまいます。

野島埼灯台は1866年に江戸幕府と米、英、仏、蘭との間で結ばれた「江戸条約」により建設を約束した8灯台のひとつ。

 

1870年初点灯、観音埼灯台に次ぐ日本で二番目の洋式灯台(近代灯台)でしたが、1923年の関東大震災により倒壊。

現在の灯台は1925年に再建された二代目。

 

視点を上げると、

東京湾口の浦賀水道を挟み、奥(西)側に神奈川県三浦市と横須賀市の三浦半島。

手前が館山湾に面する館山市中心部。

 

鴨川市、小湊漁港のある内浦湾、JR 外房線安房小湊駅付近から上陸。

 

東京湾上に出たのは分かるのですが、見通しが利かず。

 

地上が確実に確認できたのは、東京湾中央防波堤外側埋立地。

しかし「中央防波堤外側コンテナ埠頭」って味もそっけもないネーミング。

 

羽田空港が見えてきました。

 

RWY22 に着陸しました。

 

今回の羽田アプローチルート。

外房から房総半島を縦断、千葉市上空から東京湾を横断し RWY22 に着陸。

 

JAL906便は出発の遅れが響き、20分遅れでの到着でした。

 

A350-900 JA15XJ くん、どうもありがとう。

「 one world 」を収めるのってやっぱり難しい。

 

時間に余裕があったので国際線に回ってみると、

2024年1月に就航した JAL の最新型 A350-1000 JA02WJ号機

-900型から胴体を 7m 延長、より細長い印象です。

 

今回はここまで。

さてと、バスに乗っておうちに帰りましょう。

 

まったく、何をしにお出かけしているのやら。

 

 

おまけ

バスが渋滞ぎみの首都高環状線を走っていると

南風 15:00 からの羽田 RWY16L/R にアプローチする飛行機が見えました。

 

全日空( ANA/NH ) の「グリーンジェット」?

そうなら B787-8 JA874A ジャカルタ( CGK/WIII )からの NH872便

 

これはすぐに分かるかも。

エア・ドゥ( ADO/HD )の B767-300ER は少数派

JA613A 旭川( AKJ/RJEC )からの ADO84便

 

さすがに機体番号は読めないか。

日本航空( JAL/JL )の B787-8 なら

JA848J 札幌(新千歳 CTS/RJCC )からの JAL514便の可能性が高そう。

 

ルート図を見るとこんな感じ。

高度 780m 対地速度 315km/h ( 2,559ft 170kts )

 

機種が分かるほどの高さで飛ぶのだなあと、実感したのでした。