毎度の如く、タイトルと内容には殆ど関係がありません。
暑い暑いとばやきつつ、相変らずの韓国ドラマ。
今回のお題は
「ショーウインドウ:女王の家」( 2021-22 Channel A )
「夫婦の世界」( 2020 JTBC )
「ペントハウス」( 2020-21 SBS )
などのヒットによりジャンルを確立した感のある、完璧に見えた上流階級家庭が些細なきっかけから崩壊していくドラマ・ノワール。
また「ショーウインドウ」は、仮面夫婦や偽装結婚を指す隠しことば。
なおサスペンス系なので、ネタバレ無しを心がけたいと思います。
物語序盤、高級車で登場するヘソル福祉財団理事長ハン・ソンジュ(ソン・ユナ)。
いきなりの余談、ソン・ユナは「肩書を持つ妻」役が多い印象。
前作「優雅な友達」( 2020 JTBC )
精神科医で主人公の妻
「秘密の女たち」( 2018 SBS )
病院理事長で警察署長の妻
愛車が 2020年末に韓国市場から撤退した
「日産/インフィニティ( NISSAN/INFINITI )」の
「インフィニティ Q50 」
以前、取り上げました。
他には「 THE K2 」( 2016 tvN )JBグループ令嬢で大統領候補の妻
などなど
今回ソンジュ(ソン・ユナ)が乗るのは、久しぶりに見た気がする
「トヨタ( TOYOTA )」の上級ブランド「レクサス( LEXUS )」の2ドアクーペ
「レクサス RC F 」
この車はレンタカーという設定。
ところが観光地、麗水(よす)の海岸線で故障。
通りかかった画家ユン・ミラ(チョン・ソミン)が助け舟を出します。
ミラが乗る SUV が
「レクサス RX 」
ふたりの出会いからお話が動き出します。
ソンジュが日常使いするのも
「レクサス RX 」
ここから「レクサス」大行進。
主人公一家が暮らす高級タウンハウスの隣人も
「レクサス RX 」
別の隣人が乗る RX より小さな SUV
「レクサス UX 」
ソンジュの弟、ラヘン財閥ハン・ジョンウォン室長(ファン・チャンソン)は
姉の RX と隣人 UX の中間
「レクサス NX 」
ソンジュの夫、ラヘン財閥シン・ミョンソプ専務(イ・ソンジェ)の4ドアセダン、
「レクサス LS 」時々運転手付き
このドラマの設定が凝っているところ。
ラヘン財閥会長令嬢のソンジュに対し、夫ミョンソプは地方の果樹園の息子。
ソンジュとの結婚により、ミョンソプの社会的階層が急上昇。
しかも家庭を優先し、夫を立て自分は前面に出ないというソンジュの方針により、ミョンソプの体面が保たれている構図。
いわば「妻の威を借る夫」と見られがちな点がミョンソプのプライドを傷つけますが、この図式から外れ「只の人」に戻るのも嫌という、相反する感情を抱えています。
なので副題が「女王の家」
真の主は誰の目にも明らかという訳です。
ソンジュの母、ラヘン財閥会長キム・ガンイム(ムン・ヒギョン)専用車
「レクサス LS 」当然運転手付き
一族が揃ってお見送り。
奥から「 RX 」「 NX 」「 LS 」「 LS 」「 RX 」と「レクサス」主要車種を網羅。
ドラマが進行し、ソンジュが会長代行に指名されると車が替わります。
幹部用「 LS 」より少し小さな「レクサス ES 」
主に自分で運転するパーソナル感を醸す演出。
更にソンジュの大学時代からの友人、精神科医チャ・ヨンフン(キム・スンス)の車
絵に描いたような独身貴族らしさが漂う
「レクサス LC 」
という訳で、2019年後半から避けられ始めた日系ブランド復活の光景なのでした。
しかも日本製品忌避の動きがまだ続く 2021年に、企業名が単独表示されるメインスポンサーという気合い入り。
そして全「レクサス」ヘッドマーク露出オプション付きに、更なる気合いを感じるのでした。
これだけ「レクサス」が並ぶと逆に目立つ、ヘッドマークを隠したスポンサー外車両。
「ヒョンデ ジェネシス クーペ( HYUNDAI GENESIS Coupe )」 2008-11年式。
何の前提も無く主人公のソンジュが運転。
こうなると韓国ドラマあるある、次の場面が容易に想像可能。
あー、やっぱり。
スポンサー車両が事故を起こす訳にはいきません。
しかも高級車「レクサス」を破壊したら、予算のほうが火の車。
そしてとうとう警察車両まで
「レクサス NX 」になってしまうのでした。
さてと、続きはどうしようかなあ…