東京国際声楽コンクールの審査員をしてきました。 | 塩塚式ベルカント発声メソッド「発声を科学する」

塩塚式ベルカント発声メソッド「発声を科学する」

オペラ歌手(二期会会員)ですが、エンジニア出身の塩塚隆則が送る、発声の科学。

プロ志望の生徒はほぼ全員主要キャストデビューという奇跡のレッスン。

イメージと科学の合体した発声科学の老舗です。
レッスンのお問い合わせは
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先日、東京国際声楽コンクールの審査員をしてきました。

声楽部門は大学生、新進声楽家、グランプリ部門などがありました。

この日は、特に若い声楽家達にとても良い歌い手がいたのが印象的でした。

個人的に印象的だったのは、ルーナ伯爵を歌ったバリトン歌手でした。

トロヴァトーレに関しては自分自身も数多く歌ってきただけに、厳しく見てしまうのですが…

それでもこの日のルーナ伯爵は素晴らしかった。

なかなかルーナ伯爵で大絶賛出来ることは少ないだけに、かなりの驚きでした。

他にこのコンクールの特徴として、
ミュージカル部門もあることでしょうか… ^ ^

ミュージカルの方々は発声法がバラバラですが

アピールしようとする姿勢は純粋で良いものがありました。

懸命に語り、歌う人…
衣装から、完全に役として作り込んでいる人…

踊りながら登場しエンターテイメントをより深く強調する人…

などなど、

クラシックとはまた一味違ったコンクールの様子に
なかなか感銘を受ける人もいました。

オペラ歌手も
偉大な作曲家の偉大な作品に甘えすぎず、

もっと攻めて、
もっと歌を進化させねばならないな、と思いました。

代が変わるごとに劣化コピーのようにならないよう、
もっと進んでいく気風が欲しいと思わずにいられません。

私も型破りな方ではありますが、
さらなる発展の為、
技術の進化に取り組みだしているところです。

それを皆様にお伝えしていきたいな、と考えてます。