腕に抱えた文庫本を棚に差し込む書店員を横にして、
僕は本を選んでいました。
僕の立ち位置はプロの書店員に感じ取られる訳で、
棚に目を向けたまま、
僕が左に移動すると、
棚に目を向けたまま、
店員がするっと右に移動します。
あるいは本を選びつつ、
僕が右に移動すると、
本を棚に入れつつ、
店員がするっと左に移動します。
(こ…これは…)
(『世界で一つだけの花』のフォーメーション替えだ!)
―――――――――――――――――――
ナンバー1にならなくてもいい♪
もともと特別な♪
ナンバー2♪
―――――――――――――――――――
僕や書店員にこのような遺伝子を植えつけていった彼らは、
今や別々の道を歩もうとしています。
一部の報道によれば、
吾郎ちゃんは小説家、
草薙くんは結婚、
つまりはパパ?
ということは慎吾ちゃんは、
慎吾ママ?
ママになる慎吾ちゃんに言ってあげたい。
ちょっと小洒落た洗剤を買ってしまうと、
その辺のスーパーで詰め替え用が売ってなくて困るのです。