ディス イズ キメガオ | 切った爪が部屋のどこかに飛んでって、後日それを足の裏で踏んだ時のアノ心境

切った爪が部屋のどこかに飛んでって、後日それを足の裏で踏んだ時のアノ心境

むか〜しむかし、あるところに、おじいさんと、おばあさんと、桃太郎がいました。おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に、桃太郎は鬼が島へ鬼退治に行きました。

右手に無洗米5キロが入った袋、左手に焼きたてバケットが入った袋、もうなんだかやじろべえみたいに傾きつつスーパーのトイレに入ると、個室が空くのを待っていた外国人が、日本のおじさんから優しく、あたたかく、簡単に言うと、からまれていました。『あんたどこの人? フランス?』『スペインデスー』なぜフランスに山をかけたのかはわかりませんが、おじさんはおじさんなりのオモテナシをしているようです。フランスっぽいスペインの人は、愛想笑いでおじさんと話をしつつ、明らかに、目で僕に助けを求めてきました。彼には、首を曲げた僕の様子が『どうしたの?』と顔で言っているように見えたのかもしれません。ですが、それはたまたま体勢が傾いたやじろべえになっていたせいなだけで、僕はガン無視して通り過ぎました。小便器の上に無精米5キロと焼きたてのバケットを置くと、僕は用を足しながら思いました。(日本人はみな優しいなんて大間違いだし、日本には『自分のケツは自分でふけ』っていう言葉があるんだぜ! トイレだけにな!)と、上手いのが思いついたとこで向こうを振り向き、ビシっとスマイルをキメてやったけど、あいつらこっちを全く見ていませんでした。

帰りは左手に無洗米5キロ、右手に焼きたてバケットにしてみました。